今回も本の話
時節のご挨拶は省略。
ボードゲームも相変わらず楽しんでますが、本の話を。
まず1冊目。森博嗣「正直に語る100の講義」
森せんせのファンなのですけれども、最近はエッセイばっかり読んでます。小説の方はあんまり。単発のを読んだりもしましたが、引退後はむしろ間口が広い読みやすさになってるんじゃないでしょうか。
100の講義シリーズ5冊目で、さすがにネタ切れ感というか、シャープさこそ弱まっているものの、奥様とのスプレー缶のエピソードとかとても良いです。というか、奥様ネタこそ面白い。気軽に読めて、ちょっぴり考えさせられる。そんな一冊。
パオロ・マッツァリーノ「つっこみ力」
10年前の本で、小芝居のパートは冗長にも感じられますけれど、飽きさせないという意味では楽しんで読めました。さすがに時間の流れを感じさせられるネタがちらほら。それでも面白いし、なるほどなあと思わせられます。
住宅ローンが自殺の一因であるという説は、感心しました。車も家も消費財、というのは釈然としないものを感じます。政府はどんどん買い替えさせたい方針にしてますけどね。それもこれも、お金をあんまり稼げないのが問題。お金の力じゃ解決できないのはアニメやドラマの世界くらいですよ(言い過ぎ)。
本の福袋を買ったら入ってたので読みました。野生動物に対する捉え方が自然を相手にしている人という感じで、またよいです。いきなり3巻だけ読みましたが、どの巻から読んでも問題なし。デビュー前夜の話は若いからこそできる力技で、著者ならでは。そのあたり、かなり人柄が出ていて面白かったです。