花嵐がくるよ again

読んだ本や、趣味の話を気ままに書きます(予定)

個人的にゲームデザインが優れていると思うボードゲーム3選

1年くらいボードゲームに接してきた中で、なんて優れたデザインなんだろう、と感心するものがありました。デザインは英語そのまま、設計という意味で書いています。見た目の話じゃありません。念のため。

 

もちろん、ビジュアル面もボードゲームの魅力のひとつで、これがいまいちだと買うときにかなりためらいます。正直に言えば、バトルライン。ネットでの高評価を知らなければ、しょぼいわりに高いなあ、でスルーしてしまってました。(実際、実物を見かけても3度くらい、手にとってやめてました)

 

閑話休題

まずひとつめ。日本アマゾンでも売り上げトップ5以内に食い込んでいる名作、ドブル。

Spot Itという別名でも発売されている、円形カードを使った絵かるた。

2枚(からそれ以上)カードを出して、相手より先に同じ絵柄を見つけるという超簡単なルール。年齢も国籍も人数も選ばないゲームデザインです。

 

どのカードを抜き出しても、必ず1つだけ同じ絵柄があります。数学的な計算に基づいて作られた、美しさにしびれますね。最近、ドブル・キッズという簡易バージョンも、日本語版が発売されました。どこでも遊べるように、防水加工バージョンが欲しいです。

 

2つめ。ナンジャモンジャ。以前は、なまえをよんで、というタイトルで流通していたとか。

同じく、かるた風ゲーム。

リンクはペアセット。みどり、しろ、の2バージョンがあり、内箱はなくカード束が2つ入っているそうなので、単体で欲しい人はバラ売りパッケージがいいかもしれません。うちにはバラ箱で、それぞれあります。2つのカードを合わせて、複雑にすれば大人数にも対応できます。

 

基本ルールは山札から引いたカードが初めて出たものなら名前を付け、同じものを引いたら相手より先に、さっきつけた名前をいう。先に名前を呼んだ人がカードをとります。最後に枚数の多い人が勝ち。

 

ドブルと同じく、年齢や国、人数を選ばずに遊べます。絵もかわいい。何よりアイデアのすばらしさにしびれますね。

 

そして3つめ。

2016年に新しい日本語版が流通した、キャントストップ。

すごろく風ゲーム。

ラブレターと迷ったのですが、カードゲームとして考えると前述の2つの方に軍配が上がるため、キャントストップを選出しました。

 

サイコロを4つふって、毎回2~12の中から3つまで数字を選び、そのマスを進める。自分のターンでは、何度サイコロを振ってもいいし、いつやめてもいい。ただし、はじめにマスを進めた3つの数字以外の目しか出なかったら、自分のターンで進めた駒はすべてなかったことにされてしまいます。先にどれか3つ駒をゴールさせたら勝ち。……とまあ、これは言葉よりやってみた方がわかりやすいかもしれません。

 

サイコロという運でしかないものが、実は出目の確率に偏りがあり、それをどうコントロールするか、というゲームだと気づいてからが本番。オンラインでインド人と対戦したところ、あっさり負けちゃいました。でもこのゲームも、背後に潜む数学的な美しさが素晴らしいです。

 

ただ、賽の目を4個見て、毎回どの数字の組み合わせになるかチェックするのは、実物だと手間に感じてしまうのが惜しいところ。デザインのすごさは揺るがないですけどね。

 

そんなわけで、個人的にデザインに美しさを感じるボードゲーム3作品でした。